数々の、アジア勢「初」記録が生まれた今年のUSオープン。感じずにはいられない、錦織圭の影響力
錦織圭のいない、今年のUSオープン。だが彼が打ち立てた記録とその影響力は、後進たちの中で息づいていた――。
内田暁
2025.09.03
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長い長いと思っていたUSオープンも、気づけばあっという間に残すところ5日。そんな今となっては過去のようにも感じられるが、振り返れば今年のUSオープンは、アジア勢にとって数々の“史上初”が生まれた大会でもある。
女子ではフィリピンのアレクサンドラ・エアラが、初戦で第14シードのクララ・タウソンに6-3, 2-6, 7-6[11]の大熱戦で勝利。オープン化以降、フィリピン人初の「グランドスラム本戦勝者」として歴史に名を刻んだ。