イタリアテニスは、なぜ急成長したか——? 伊ジャーナリストたちが語る連盟の功罪

世界1位のヤニック・シナーのみならず、今や世界ランク単トップ20に4選手が居るイタリア男子テニス。その背景には伊テニス連盟の明確な強化策があったという。ただ地元記者たちは諸手で賞賛する訳ではない。その理由とは……。
内田暁 2026.06.17
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 アレクサンダー・ズベレフの、悲願のグランドスラム初優勝でフィナーレを迎えた、2026年の全仏オープン。それは、男子イタリア勢の猛威と層の厚さが改めて浮き彫りになった大会でもあった。

 圧倒的な優勝候補と目されたヤニック・シナーが、試合中の熱中症により、2回戦でまさかの敗退。その大波乱がありながらも、男子シングルスベスト8のうち、決勝進出のフラビオ・コッボリを含めて実に3名をイタリア勢が占めた。なお現在の男子シングルス・トップ100のうち、イタリア人は1位のヤニック・シナーを筆頭に8選手。これは15名のアメリカ、10名のフランスに次ぐ数である。ちなみに2016年の同時期のトップ100を見ると、34位のファビオ・フォニーニがトップで、40位のアンドレア・セッピ、48位のパオロ・ロレンツィの3名。この10年のイタリア勢の躍進が見てとれる。

 この現象は、いかにして生まれたのか――?

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