「ソルジャーは決して負けない」——。兵役中ながらウインブルドン2回戦進出の權 順宇(クォン・スンウ)が明かす、人間的成長
2021年に52位を記録し、ツアーの常連となった韓国のクォン・スンウ。ただ兵役という母国の義務が、アスリートとしての貴重な時間を奪ったかに見えた。だが彼は兵役中ながら、現在開催中のウインブルドンで活躍する。テニスの聖地で彼は、この2年間の日々を明かした。
内田暁
2026.07.01
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「The soldier never loses(ソルジャーは、決して負けない)!」
コーチ兼通訳のダニエル・ヨー氏が、笑顔で語る權 順宇(クォン・スンウ)の言葉を、丁寧に英語に置き換えた。ウインブルドンの本戦1回戦。世界60位のマルティン・ランダルーセを、6-4, 6-3, 6-3の圧倒的なスコアで破った後のことだ。もっとも、クォンがここで言う「ソルジャー」とは、決して比喩的表現ではない。彼はまだ兵役中の、正真正銘の兵士なのだ。
クォンが「これから18か月の兵役に入ります」と自身のソーシャルメディアに書いたのは、2024年末のことだった。クォンは2021年に、キャリア最高位の52位に到達。その後もトップ100で活躍し、2023年1月にはキャリア2度目のATPツアータイトルも手にしていた。