錦織圭の最後のUSオープンを、スタンドから見つめるかつての『天才少女』。森田あゆみさんの胸中とは……
今季限りの引退を表明している錦織圭が、最後のグランドスラムを予選から戦っている。多くの関係者が顔をそろえるスタンドには、2023年に引退した森田あゆみさんの顔があった。
内田暁
2026.08.26
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錦織圭の、最後の全米オープン——。予選1回戦が行われた17番コートのスタンドに、森田あゆみさんの姿があった。
森田さんは、錦織と同じ36歳。生まれ年は錦織が1989年、森田さんは1990年と異なるが、錦織は12月生まれで森田さんが3月生まれ。その差は僅か3か月だ。日本国内のジュニアタイトルを総なめにした森田さんは、「天才少女」の呼び名を欲しいままにした。15歳でプロ転向すると、同年に全日本テニス選手権で優勝。17歳でグランドスラム本戦に出場し、20歳の時に全豪オープン3回戦進出。世界の頂へと突き進む歩幅は、錦織とシンクロした。
ただ、錦織が全米オープン準優勝の快挙を成し遂げた2014年頃から、彼女は表舞台から徐々に遠ざかりはじめる。慢性的な腰の痛みに加え、手首も故障しメスを入れた。長いケガとの戦いの末に、引退を決意したのは3年前。その直後から、指導者としての道をあゆみはじめた。